大雲寺 (京都市) (Daiun-ji Temple (Kyoto City))

大雲寺(だいうんじ)は、京都市左京区岩倉にある単立(天台証門宗)の寺院。
本尊は十一面観音菩薩で、岩倉観音・観音院などとも称される。

歴史
971年(天禄2年)日野文範の開基、真覚により創建されたのに始まると伝えられ、園城寺の別院であった。
980年(天元 (日本)3年)には勅願所となり、多くの伽藍を有する寺院であったが、天台宗内における内紛やその後の度重なる兵火などにより寺運は衰えた。
江戸時代に入り寛永年間(1624年~1644年)後水尾天皇の帰依を得て再建されたが、これら再建された伽藍も現存していない。

『源氏物語』「若紫」の巻に登場する北山の寺のモデルがこの寺(または鞍馬寺)であるとする説もある。

所在地
京都府京都市左京区岩倉上蔵町(いわくらあぐらちょう)305
京都バス岩倉実相院下車。徒歩数分。

[English Translation]